簡介
裡面有4個小故事
故事
普通。いたって普通、の毎日。
学校も親も勉強も、全然ピンと来ないよ。
同じことの繰り返し。毎日、毎日、まいにち・・・
学校発、JR経由シブヤ行き。
地元の何十倍汚い空気もなんだかおいしい。
「このままシブヤに住んじゃわない」そうチエと約束した。
なのにチエは帰るんだね。あっちに。
スクランブル交差点の向こうに私はどうしても戻れなかった。
終電なくなって、夜のシブヤに一人取り残されて、
さてどうしようか。
そんな時、画家志望のテツ(浪岡一喜)が現れた。
テツのバイト先・無国籍カフェバーは、
ホームレスのたまり場だった。
私が生きてる場所と全然違う。
子供のようにはしゃぐおっさん達を見ていると、
ホームレスもいいかなって思うよ。
「あんなの自由でも何でもないからね」
ウエイトレスの言葉は私を現実に引き戻す。
わかってる。
私だって楽しいことばかりじゃないことくらい、わかってる。
でもここはシブヤ。一緒にいるのはホームレス。
世界一自由なこの空間で
思いっきり空気を吸ったっていいじゃない。
走り回ろう、シブヤという公園で鬼ごっこをしよう。

〈田中 晶〉
「あー!ごめんケイタイ忘れた。戻ってー」
ホント・・・幸のケイタイ依存症にはまいるわ。
私たちは電動自転車で来た道を戻る。
今日も遅刻だ。
担任の照屋(温水洋一)のキレた顔が目に浮かぶ。
幸とは小学校からの幼馴染み。
この2ケツチャリ通学は中一の春から。
交通事故で足が不自由になった幸を運ぶのは私の日課。
私たちの趣味は格闘技観賞。特技は・・・追試?
秘密は共有・・・のはずだったんだけど。
秘密ができてしまった。
しかも幸だけに・・・逃したなぁ、言うタイミング。
なんかイライラする。寝不足だし、遅刻したし、
今日追試だし、勉強してねーし。
晶に彼氏が出来た、らしい。
手塚君(佐野大樹)というらしい。
ありえないことに私以外、みんな知ってた。
なんなのそれ。私に気ぃ使ってるつもりなの?
デート行けばいいじゃん。
どうせ追試なんて受けてもバックレても追追試なんだから。
そうだよ、別に晶がいなくたって一人で帰れる。
だから強くなんなきゃ。
もっと強くなれなきゃ、きっとお互い甘えてしまう。
女にもたまには殴り合いのケンカが必要なのだ・・・。
また二人であのゆるい坂道を2ケツしたいから。

「要するにカイコも恋愛するんだ・・・」
「同じ。人間もカイコもかわらないよ」
私は本気なのに先生はいつもスルッとかわしてしまう。
その子供扱い、痛いんですけど。
じゃあ、ワタシの本能はどうすればいいの?
帰り道、他校の横山(松澤 傑)って人に告られた。
まあいっか、暇つぶしだ。
いくら頭が良くて誉められても、いくら男子にモテても、
先生とじゃなきゃ意味がないんだけどな・・・
つまんないゲーセンデートだけど、
これが高校生のすることなのかもしれない。
奥さんと楽しそうに、私の目の前通り過ぎないでよ。
押さえきれないこの感情、どうしてくれるの。
先生の目の前で熱くなった体に水をかける。
ワタシは先生を振り向かせる最後の賭けに出た。
いつの間にか私は教会の前に立っていた。
息を切らせて私を探しに来てくれたのは
先生じゃなく横山だった。
皮肉だよ神様。たまには助けてよ。
私の全てを捧げるから、懺悔だって何だってするから、

今日は最後の日である。
今夜、私はママ(星ようこ)とともに“作戦”を実行する。
この教室も、たいして仲の良くないクラスメートも、
テルヤのお約束の掛け声も、寺内先輩(河合龍之介)も、
全部最後だ。
普段食べないコロッケなんか買ってみる。
この地球《ほし》の片隅で
またひとつ無意味な記録を残してみる。
今夜の極秘作戦を遂行するにあたり、最大の難関はこの男だ。
・・・しかし、何なんだこの男は。
家に上がるなり、ずうずうしく部屋を物色したりして。
夕食がカップラーメンだっていいじゃない。
あんたには、関係ないじゃない。
・・・なんでそんなにじっくり見るの?
なんでそんな悲しい顔して私たちの生活を見るの?
ヤメテヤメテヤメテヤメテ・・・ミナイデ・・・
「・・・ねえママ?前に、好きな人できたって言ったじゃない?」
その人のことは、ホントにもういいの?
今日は最後の日。そして、リセットする日。
人物
河合龍之介 (寺内先輩)
官網
http://www.mayonakanoshojo.com/
全站熱搜